2019年11月02日

ドーナツとドーナツの穴 第10回 『草野球の「草」』

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第10回は『草野球の「草」』


 ついに第10回、一区切りがついたので、いつも僕がかかわる「業種、業界」をざっくり分析するときに使う考え方を紹介します。


 それはその業種、業界の名称に、頭に「草」をつけてピンとくるかどうかです。「草」とは「草野球」の「草」です。イメージとしては、アマチュア、娯楽、楽しい…、といったところがその業界にあるかどうかの判定に使ってます。もっと直接的な書き方をすれば、

「その業界に裾野の広さはあるか?」

遠慮なしに書けば、

『金(と時間等を含めたコスト)を払ってでも、やりたい人がいるか?』

ということです。


 「草」をつけても違和感のない業界は、基本的に

・裾野が広い(関りを持つ人が多い)
・世間の認知度が高い
・プロとして食べている人がいる。しかもトップの収入は非常に高い(頂上が高い)
・衰退しにくい(衰退しても残る可能性が高い)
・関われる期間が長め(仕事としてだけでなく、趣味の延長や鑑賞できる等の特徴がある)
等々……

といった特徴があります。スポーツでイメージすると、

「草」がつくもの:野球、サッカ、テニス、ゴルフ、スキー、マラソンなど…

「草」がイメージしにくいもの:フェンシング、カヌー、テコンドーなど…

※「草マラソン」のようにごろが悪くて、あまり一般的な言葉じゃなくても、
「草マラソン」=「ジョギング」
のようなイメージがつながるものは「草」がつくと判断しています。


 一般的には、「草」のつく業界、業種の方が生き残りやすいように思われます。逆に「草」のつかない業界は大変だと判断されがちです。ただし、「草」のつく業界はライバルも多く、競争が激しいという特徴もあります。逆に「草」のつかない業界は競争相手が少なく、うまくいけば、上位に食い込みやすい…という側面もあります。

「草」で見えてくるのは、裾野の広さ

だけです。でもこれは第一段階です。


 「草」のつかない業種、業界であっても、衰退しにくい業界があります。その業界とは使う側にとって「意味」≒「忌」のある業界です。それは、直接的に書けば、

「関わらざるを得ない人がいるか?」

遠慮なしに書けば、

『金(と時間等を含めたコスト)を払ってでも、誰かにやらせたい人(やってもらうしかない人)がいるか?』

ということです。


 葬儀、医療、介護、生命保険、損害保険等といった業界が「意味」≒「忌」のある業界の代表例です。好むと好まざるとに関係なく、関わるしかない状況が突然訪れ、誰かに費用を払ってでもやってもらうしかない、やって欲しいというニーズがある業界です。


 これらを遠慮なしの表現でまとめると、

『お金を払ってでも、それをやりたい人がいるか?』
『お金を払ってでも、それを誰かにやらせたい人がいるか?』


 こういう業種、業界は基本的に現状で可能性があると判断します。現状でどちらでもない状況であったとしても、上記2つの可能性が見えるものには興味がわきます。ただし、あくまでも業界の可能性の話で、業界に関わる個人や会社の可能性はまた別の話…。


 上記に当てはまらない業種、業界は

・一部の才能ある人だけがうまくいくか
・そもそも無いに等しいような状況か
・衰退しつづけている
等々……

といったことになっている場合がほとんどです。そこに関わるには、相当の覚悟と努力が必要になるような業種、業界と言えるかもしれません。ただし、ライバルが少ないので、個人や会社レベルで考えると、そこで確固たる地位を気づければ、それはそれでうまくいく業界かもしれません。

※「草」はあくまでも判断基準の一つです。それですべてを判断しているわけではありません。


「ドーナツ」=草野球の「草」がつくかつかないか

「ドーナツの穴」=「草」で見えてくる、業界の裾野の広さ、可能性


今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 12:46| Comment(1) | ドーナツとドーナツの穴