2019年12月06日

ドーナツとドーナツの穴 第43回 『努力・論』その4

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第43回は『努力・論』その4


 早稲田大学のラグビーの監督をされていた方が、監督時代

『あらゆる戦術に絶対はない、でも絶対を信じないものに永遠に勝利はない』

といった内容のことを語られたとある。実は努力も同じで、

『努力すれば絶対に報われるということはない。でも、努力しないものは絶対に報われない。』

努力の不可能性と不可避性を述べたものである。

……

 オリンピック選手で、「金メダル」を口にする人と、「ベストを尽くす」ことを口にする人がいる。それぞれ目標を、

・金メダル
・自己ベスト

に定めているわけだが、全く目標の質が違う。

『他人に関係なく、自分の欲しいものを目標とするか』
『他人に関係なく、自分ができる可能性があることを目標とするか』


前者は、金メダルを目標とする場合のこと。他人の結果次第で達成できないかもしれないが、他人は度外視して、とにかく自分が欲しいものを目指すという目標である。

後者は、他人の成績に関係なく、自分の努力次第、もっと書けば、自分の範疇で勝負できることを目標としてる。自己ベストを目指すことがこれにあたる。


 努力が報われる可能性が高いのは後者である。そして、後者でも金メダルを取れる可能性がある。さらに、後者なら「自分の範疇」だけで結果を受け入れられるから、緊張、プレッシャーから解放される。もちろん、自分を追い込むために「あえて」金メダルを目指す人もいるにはいるが……。

…で、一流アスリートを思い出してほしい。どちらの目標を設定している人が多いだろうか?プレッシャーをコントロールしやすいのは後者だ…。僕らが設定しやすいのも、おそらく後者のはずだ…。


 自己ベストは目標。金メダルは目標に付随する成果。努力を報われるものにするには、目標設定の段階で「目標」と「成果」をわけた方がいい。特に、「他人によって左右される成果」自体はあまり目標にしない方がいい…。


 他人との優劣や勝敗を競うような目標は、努力の不可能性の増大を生むだけである。あなたが努力しているように、相手も努力している…。あなたが欲しがるように、相手も欲しがっている…。

 相手に与えるような目標なら、持ってもいいと思う…。あなたの周囲に、あなた自体が何かを与えるような目標を持っているだろうか……?そうでなければ、目標設定に他人を巻き込むのは、多分止めた方がいい…。

『努力が報われるには、自己ベストを目指すか、他人に与えるような目標設定をした方がいい』


「ドーナツ」= 努力の不可能性と不可避性

「ドーナツの穴」= 『努力が報われるには、自己ベストを目指すか、他人に与えるような目標設定をした方がいい』



今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 08:48| Comment(1) | ドーナツとドーナツの穴