2020年05月18日

ムリ・ムダ・ムラ 第26回『コロナ後の売上』その2

 コロナ後は、「お客を集める系」の仕事を継続することは難しいと思われる。ここでの「集める系」とは、

『特定の場所に人を集めて、商品やサービスを提供する仕事』

ということだ。該当する仕事は結構ある。飲食業界や映画館などがそれにあたるが、「コロナ下」で影響を受けいやすい業種の代表格である。話題になりやすいパチンコ業界などもそれにあたる。


 感染を避けるには、大前提として3密状態にならないようにすること。それは、

『一人でも(多く)集めたいのに(過度に)集まらない状態をキープする』

というかなり困難なミッションをクリアする必要があるということである。


 3密を避けるには、一定時間に店内に入る客数をこれまでのキャパより少なくする必要がある。よく行われる対策の一つとして、「席を一つづつ空けて座ってもらう」というものがある。これで物理的な距離は保てるからだ。だが、一つ間を空けるということは、単純に言えば、そのお店などの最大の受け入れ客数が半分になるということである。家賃はそのまま、広さもそのままで、

『稼働率がこれまでの50%に下がるということ』

を前提にして、お店を切り盛りする必要がある状況になるということだ。考えただけで恐ろしい…。


稼働率が50%になった状況で売り上げをキープするには、

1)客単価を倍にする
2)回転率を今までの倍にする


必要がある。

1)の対策をしようとしても、商品やサービスはそのままで、値段だけが上がれば客数は減る可能性が高い。客が減ればさらに値段を上げる必要がある……。となっていく。これは困難なミッションとなる。

2)の対策をしようとしても、回転数を上げるとは、「お客の滞在時間を短くする」ということ。つまりは単純に施行すれば、これまでよりサービスの質は下がることを意味する。これも困難なミッションである。


 回転数、価格アップはそのままではお店の都合。お客さんに、回転数と価格アップを納得してもらえるようなサービスを提供しながら、感染対策をきちんと行う…、それを達成できたところが生き残っていくということだ。

「売上高」=「客数」×「客単価」
「客数」=「客席数」×「客席回転数」

「売上高」=「客席数」×「客席回転数」×「客単価」

上の式で、「『客席数』が半分に減った状況で、どうしますか?」というのが、コロナ後の経営において、まず最初に解くべき課題なのかもしれない…。




今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 08:01| Comment(1) | ムリ・ムダ・ムラ