2021年03月31日

ドーナツとドーナツの穴 第244回『玄関の靴の向きとハシビロコウのクラッタリング』

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第244回は『玄関の靴の向きとハシビロコウのクラッタリング』

 日本人のマナーでは玄関に靴を置くとき、来た向きではなく、帰る向き(出口方向)に靴の向きを帰るのが基本とされる。もともと武家社会で、襲われたときにすぐに逃げられるようにとのことで定着したなんて話もある。



 気の利く人は、他人の靴まで向きを揃えてあげている。外国の方がその様子を見て、その気遣いにびっくりする…、なんていうことを聞いたことがある。とはいえ、靴を脱ぐ文化がないところでは、そのマナーが育たないのは仕方のない話である。



 個人的には「心を許した人」の家に上がる時は、あえて靴の向きを来た向きにしている。マナーのない人間だと思われないかどうかを、気にしなくていい関係性の場合はそうしている。それでも靴の向きを変えてくれる知人には、「心を許している証拠」だと説明する。最近は「ハシビロコウのクラッタリング(カタカタお辞儀)」みたいなものだと言っている。



 もちろん対外的に構える場合は、マナーとして帰る向きに揃える。だが、出来るだけ長く滞在したいと思える場所ならば、あえて来た向きにする。思えば、長く居過ぎて、追い出されるくらいに居心地のいい場所があるというのは、有難い話である…。


 「構え」なくていい場所は、「構え」ていない姿勢をあえて見せる。それもまた気遣いの一つ…。


「ドーナツ」=『玄関で靴の向きを帰る向きに揃えるのは、襲われたときにすぐ逃げ出せるようにするための武家社会のマナーの名残。対外的な「構え」である。※諸説あり』

「ドーナツの穴」=『「構え」なくてもいい場所は、あえて「構え」ていない姿勢をしめる。それもまた気遣いの一つ…。』



今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 11:14| Comment(1) | ドーナツとドーナツの穴