手間なく、簡単に、大量に作れるものは「価格」が安い(下がる)場合が多い。
手間とこだわりがある体で価格を上げているものも世の中にはあるかもしれない。
手間とこだわりに関係なく価格が高いものも中には存在する。
そういうものは、何らかの理由で、製品が間違いなく誰かに欲されているのだろう。
……
ワンパン料理(フライパン一つで完成する料理)なるものが流行っているらしい。
「手間がかからないレシピや調理法」を見つける「手間」と「こだわり」も受けている要因だろう。
料理に興味のない人間からすれば、下手すればワンパンの時点ですでに手間である。
さらに、具材の下ごしらえや、レシピ通りに材料を集めるのも手間だろう。
ワンパンでも、手間は必要。そう思うと通常の工程の料理はどれくらい手間なのか、料理に興味のない人間ほどゾッとしないだろうか?
冷やし中華論争や、ポテトサラダ論争などは、料理を(ほとんど)しない人間の暴言が発端だったと記憶している。そういう人は興味がなくても、「ワンパン料理」くらいの工程くらいは何となくでも知っておいた方がいい。何より、「ワンパン料理」が本当に手間なく簡単なのかくらいは、出来るなら自分で経験しておいた方がいい。
料理に関わらず、何かに手間とこだわりをかけるかどうかはともかく、相手がかけた手間とこだわりくらいはわかる人間になりたい。…って、今取り組んでいることに手間とこだわりを、自信を持ってかけていると言えるだろうか?
とはいえ、手間とこだわりに自覚的であることと、作ったモノが売れることには必ずしも相関はない。
料理の手間とこだわりに自覚的であることと、出来た料理が美味しいと思われるかどうかには必ずしも相関がないように…。
『簡単な料理はない。だが料理を簡単(そう)に作る人はいる』
そういう認識でいる方が正しいようだ。少なくとも自分が料理出来ない、料理しないのなら「簡単な料理」などとは安易に口にしない方がいいと思う。
今日はここまで。文責 江口
