ドーナツとドーナツの穴 第4回 『私、失敗しないので』 ドクターX 外科医・大門未知子 の失敗? その2

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第4回は『私、失敗しないので』 ドクターX 外科医・大門未知子 の失敗? その2


流行りのドラマの話です。流行に乗っかってます。(※今回は完全に)
ですから、主役の米倉涼子さん演じる大門未知子は当然失敗はしません。ドラマの強烈なファンでもないので、ドラマの中身を掘り下げていこうという話でもありません。

「大門未知子は本当に失敗していないのか?」
「もし、失敗しているならどこで失敗しているのか?」

といった話になると思います。
 

 成功、失敗の切り取り方。今回はそんな話になります。「私、失敗しないので」というのは基本的には手術の話。ということは手術後、状態が安定するまでの「期限付き」で成功か失敗を判断していることになります。

もっと書けば、もし術後に何か問題が発生したとしても、「それが手術中の何かが原因」と結びつけられない状況になった時点で、成功と判断しているのかもしれません。
※日本法医学学会「異状死ガイドライン」http://www.jslm.jp/public/guidelines.html
※ドラマでは、そこはあまり描かれていないようです。


 成功、失敗の判断は恣意的です。つまり切り取り方、結び付け方で成功にも失敗にもなるということ。「失敗しない」というのは、失敗していない部分だけを取り出しただけの可能性がある…、ということです。


 このパターンの一番わかりやすい例が、「プロフィール」や履歴書にあらわれます。
※個人的には「プロフィール現象」と呼んでいます。学術的にはもっとちゃんとした名前があると思いますが…。

『プロフィールはアピールしたい部分、つまり成功したと本人が思っているところだけを切り取って情報提供しているもの』

なのです。学歴や職歴、資格など「うまくいったことだけを」書きますよね。そうするとプロフィールだけを表面的に見ると、失敗していないようにも見えます。実際は違う場合も少なくありません。

例えば、元検事というプロフィールで活動している人がいるとします。「元検事」だから相当きちんとした人なのか…、と多くの人は思うかもしれません。ですがそこに隠れているのは、

『元検事になった理由』

です。そこがプロフィールだけではわかりません。もっと詳細に見る必要があります。もしまだ現役でバリバリ出来そうなのに「元」になっているならば、そこに問題が隠れている可能性があるわけです。

……


 年齢的にも組織の役職的にも、僕と同世代の人は「履歴書やプロフィール」を見る機会が増える世代でもあります。プロフィールに表れない「事実」にも注目する必要性があり、それが難しいことだったりします。※プロフィールや履歴書、面接などでは人は装飾し、嘘をつく。現代風に言えば「盛る」のが普通です。もちろん僕も「盛り盛り」です。


 ちょっと余談になりますが、「プロフィール現象」には「逆プロフィール現象」といえるようなことをする人も時々います。もちろん、実際のプロフィールにネガティブな情報を書くわけではないのですが、コミュニケーションの中で、

『常に自己評価の低い、ネガティブな情報だけをあえて伝える』

人の話です。そんな人には、「失敗(と本人が思っていること)から見える成功」をこちらが受け取り、フィードバックしながら勇気づけすることも、場合によっては必要になります。

・表面的な成功に隠された失敗、問題
・失敗ばかりにフォーカスしている人の、成功した部分

これこそ、まさに「ドーナツ」と「ドーナツの穴」の関係かもしれません…。


「ドーナツ」=『私、失敗しないので』

「ドーナツの穴」=成功の切り取り方。トリミングされた成功譚の可能性と、隠された失敗の存在


今日はここまで。文責 江口
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