ドーナツとドーナツの穴 第5回 『私、失敗しないので』 ドクターX 外科医・大門未知子 の失敗? その3

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第5回は『私、失敗しないので』 ドクターX 外科医・大門未知子 の失敗? その3


※この話題、まだまだ引っ張れるんですが、あんまりしつこくなってもいけないのでこの回までにしたいと思います。

主役の米倉涼子さん演じる大門未知子は当然失敗はしません。ドラマの強烈なファンでもないので、ドラマの中身を掘り下げていこうという話でもありません。

「大門未知子は本当に失敗していないのか?」
「もし、失敗しているならどこで失敗しているのか?」

といった話になると思います。
 

 ドラマにするためには、誰かの失敗が必要です。そうしないとドラマにならないからです。というわけで、ドラマの中では、多くの失敗する人が登場します。大門未知子そのものの失敗はなくとも、これでもかというほど、たくさんの失敗を同僚や上司、あるいは患者自身がやってくれるわけです。

そして、それを華麗にフォローし、乗り切り、成功させるのが大門未知子。
だから彼女は失敗しないのです。


 彼女の周りには、「失敗が溢れている…」。それが構図です。もう少し穿った書き方をすれば、彼女は、

『他人の失敗を踏み台にして、成功を積み重ねている』

ようにすら見えます。彼らが失敗しなければ、大門未知子が関わる以前に問題は解決され、彼女は失敗も成功もない、「何もしていない」状況に陥ってしまうわけです。


 ここでのポイントは、失敗の多い環境です。失敗する周囲をダメだ…、という論調にしたいのではありません。結果的にしろ、

「失敗が多い職場」≒「チャレンジが多い職場」≒「動的な職場である」

とみることもできます。動的な職場だから、失敗も多い。ただし行動しているので成果も上がっているはず…。大門未知子はもちろん失敗しませんが、それ以外のスタッフもかなりの成果を上げている病院だという可能性があるわけです。


失敗が少ないというのは、「静的である」、つまり動きの少ない可塑性の少ない組織です。組織は時間の経過と規模の拡大によって、「組織の維持」が目的になっていきます。望んでいなくても、「現状維持」が目的の中に組み込まれてしまうのです。それが大企業病などといわれる状態です。失敗もないが成功もない。それが静的な組織です。

……

『動的なところでしか、才能を発揮できない』

それが大門未知子のもう一つの隠れた特徴かもしれません。だからこそ彼女はフリーランスの医師なのです。

「動的である」とは「不安定である」こと。自分の立場が不安定なら、どこに所属してもその場は動的になる。そこに自分の活路が存在する…。まさに動的平衡理論のような「生き方」を見せているのが大門未知子なのです。

不安定じゃないと安定しない。安定しているように見えても、事態は常に動き続けている…。


 動的な組織と、それを望む大門未知子…。そういう関係性もあるということなのです。

「ドーナツ」=『私、失敗しないので』

「ドーナツの穴」=(周囲の)「失敗が多い職場」≒「チャレンジが多い職場」≒「動的な職場である」


今日はここまで。文責 江口
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本人です。カウント用
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