2019年11月10日

ドーナツとドーナツの穴 第18回 『「ありふれた」論』 その2

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第18回は『「ありふれた」論』 その2


 時々僕のところに相談にくるのが、「予防医学」とか「介護予防」とか、「健康寿命を延ばす」みたいな分野で資格を活かしたい…、という話である。そういう相談の多くが、

「ありふれた以下」

のものであることが多い。相談者を傷つけないように言葉を選びながら、できるだけそう伝えるようにしている。


 「なんで、僕のアイデアがわかってもらえないのか?」と食ってかかってくる人もいるが、そもそも「ありふれてさえいない」アイデアなので、どうしようもないのである。


 歯磨きを例に考えてみよう。「はみがきをしたくてたまらない…」なんて人はまずいない。そもそも歯磨き欲なんてものはない。あるのは、

「はみがきをしないと虫歯になるよ」=不健康になる、醜くなるよ

とか

「きれいな歯は魅力的ですよ」=美しくなるから、モテるよ

といった、『歯磨きをしないことによって何かを失う恐怖』か、『歯磨きによって得られるものに対する欲』しかない。

息をきれいにするといううたい文句の歯磨き粉があったりするが、それですらすでに「他人の目」を意識している。他人からよく思われたい、モテたい…、といった「欲」を満たすために歯磨きするのだ…。

※歯磨き粉の味が好きだという奇特な知り合いがいた。ただし、それですら歯磨きしたいわけではない。歯磨き粉を味わいたいだけなのだ…。

……

 予防に話をもどす。当然ながら、「予防医学大好き」とか「介護予防したくてたまらない」なんて欲はない。だから、「予防によって得られる何か」をポイントにしないと、そもそもビジネスは始まらないし、成り立たない。

・資格を活かした健康維持を目的としたパーソナルトレーナー

とか

・健康寿命を延ばすための「食事講座」

といったものは必要ではあるが、そこに欲はない。だからそれをそのまま謳ってもどうしようもない。ましてや、

・健康維持のため、定期的に専門家の指導と施術、カウンセリングを受けませんか?

みたいな商売は通常なら成り立たない。※方法がないわけではないが、それはまた別の機会に…。


 ありふれた以下のものにどんなに力を注いでも、「ありふれたもの」にすらなることはない。ありふれたもの以上にするには、まずは「ありふれた」ことは完全にクリアする必要がある。そのうえで、ありふれた以上の「何か」が必要なんだと思う。
 

「ありふれた以下」の状況は、意外と日常にあふれている。そしてそれに気づかないことも日常にあふれている…。



「ドーナツ」= 「なんであなたのアイデアの良さがわかってもらえないのか」

「ドーナツの穴」= 「そのアイデアが、『ありふれた以下』だから」


今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 09:01| Comment(1) | ドーナツとドーナツの穴
この記事へのコメント
13
Posted by 本人です。カウント用 at 2019年11月19日 16:00
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