2019年12月15日

ドーナツとドーナツの穴 第52回 『経営者と教育者』

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第52回は『経営者と教育者』

スタッフB「教育者(的)な分類は、現在過去を志向する傾向が強くて、目標の実現可能性が高い(わかりやすい)グループだという分類になるんですね。」

経営者「4分割で分類したらそうなるね」

スタッフB「でも、実際の教育に携わる人からしたら、現在過去を志向すると言われたら、あまりいい気はしないと思うんですが…?」

経営者「教育者自身の姿勢生き方と、教育現場での組織運営の担い方は違う。教育者である人の姿勢や生き方が、現在過去を志向してるっていっているわけではないんで。」

スタッフB「もうちょっと詳しく教えてください。」

経営者「そんなに難しい話じゃないよ。教育者の宿命は、

『自分の現在過去しか、教育を受ける側に伝えることはできない』

ということなんだ。姿勢を伝えることはできるけど、大前提として、

・教えたいこと、伝えたいこと

ではなくて、

・教えなければいけないこと、伝えなければならないこと

というものに教育の現場での組織運営が、縛られる傾向が強いということなんだ。」


スタッフB「でも、教え子たちには未来を伝えているんでは?」

経営者「視点が間違っているね。教え子から見たら、教育の現場は未来志向であることは間違いない。ただし、『組織(教室や学校などの)運営』の観点から見れば、完全な現在過去を志向していることになる。教育者(的)とは、

『自分の現在過去を通じて、教え子の未来に関わる』

ことに他ならない」


スタッフB「あっ!!、組織運営、組織を構成する人、組織の目標のズレがここにも出てくるんですね。」

経営者「そういうことだね」

スタッフB「目標の実現可能性が高い(わかりやすい)理由とは?」

経営者「教育を受ける側は、比較的明確な理由があってその場にいる。そして提供すべきものも明確。だからわかりやすいといえる。わかりやすいから、達成しやすいとは違うんだけど。」

スタッフB「ズレがあるけど、わかりやすい。それが独裁者的な組織運営の担い方との違いなんですね」

経営者「教育の現場の難しさは、『教える側と教えられる側』のベクトルの違いがその大きな理由の一つ。さらに言えば、教えられる側は成長する。で現在過去を志向する組織運営だから、

『教育者個人は未来志向で外と関わらないと、教えられる側との差が逓減していく』

ことになるんだ。」


スタッフB「同じことしか教えない、教えられない先生の評判が悪くなるのは、」

経営者「逓減していく教え子との差と、組織を構成する人と組織運営する人のベクトルの違いが顕在化するためだともいえるね。もちろん、人間関係だから「もっとドロドロした」ものが現実にはあるんだろうけど。この構図を無意識に利用する人もいるんだろね。多分」

……

 教育者(的)とは、自分の「現在過去」を通じて、教えられる側の未来に関わる仕事。もっと言えば、自分の未来を現在に変えて、教え子の未来に変えていく仕事であると言える。

組織の目標の実現可能性は高い(わかりやすい)のが独裁者との違い。ただし、組織の維持、拡大がその目標になると、教育者(的)な組織運営は、独裁者(的)に変化しやすい組織だともいえる。

『教えられる側からしたら、その組織が未来への第一歩なのだから…』

教育者(的)な人の悩みは尽きないのである……。


 


 

※基本的には組織運営を担う人の話で、その担い方を
・「現在・過去」と「未来」のどちらを意識するかという時間軸
・「その組織の目標が実現可能性が高い(わかりやすい)低い(わかりにくい)かの軸
の2つで考えたもの。時間軸も目標可能性の軸もあくまでも、分類上の話で、

・経営者的
・指導者的
・宗教家的(理想論者的)
・独裁者的
・教育者的←次回登場予定

等々……

は実際の組織運営を担う人には混在しているもの。ここではその特性を表すもので、「そのもの」を定義したものではないということです。


 

「ドーナツ」= 教育者的組織運営

「ドーナツの穴」= 教える側は現在過去を志向し、教えられる側にとっては100%未来志向。それが教育の難しさの大きな一つの理由である。



今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 13:28| Comment(1) | ドーナツとドーナツの穴
この記事へのコメント
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Posted by 本人です。カウント用 at 2019年12月15日 13:47
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