2020年01月07日

ドーナツとドーナツの穴 第66回 『「立場」考』その2

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第66回は『「立場」考』 その2


 組織内での「立場」とは、その組織内で何らかの力を持っていることを意味する。当然その力は、組織を運営するために使われるものなのだが、それがそうとも限らない状況がある…、というのは組織人なら強く同意できるのではないだろうか?


 立場を使って何をするのか?それは何らかのメリットを得ることである。ごく単純に言えば、多くの場合そのベクトルが、

・自分のメリットに向いているのか
・周囲(組織)のメリットに向いているのか


のどちらかになるのだが、徹頭徹尾「自分のメリット」だけにベクトルが向いている人は、ある意味わかりやすい。わかりやすいから、何とかしやすいかと言えば、それこそその人の立場(≒権力)によって変わるだろうが、状況を受け入れるにしろ、変化させる(組織を抜けることも含めて)にしろ、対処法は見えやすい。
※対処法が見えやすいから対処しやすいにはならないが…。


 やっかいなのは周囲(組織)のメリットにベクトルが向いている場合である。

組織のメリット=組織を構成する人のメリット

ならば問題ないが、まずそうはならない。組織には、

『個人の意思を曲げてでも、その個人に組織の為にやってもらわないといけないこと』

があるのが常である。だからこそ、「立場」≒「力」が必要なのだ。

「立場」とは2人以上の組織があるからこそ必要なもの。自分ひとりなら「立場」なんて全く考えなくてもいい。すべて自分で決定出来て、すべて完全な自己責任で終了する。

「立場」≒「力」を使って、自分の意思とは違うことをやらなければならなくなった個人には、それが立場を使った人間のメリットの為であれ、組織のメリットの為であれ、放っておけば、何らかの遺恨は残るのが通常。それを乗り越えるために、「ONE TEAM(ワンチーム)」なんて言ったりするのである。


 組織のメリットの為の「立場」≒「力」の行使であっても、説明(コミュニケーション)とその組織内の関係性が成り立ってなければ、力の行使は組織内の軋轢を生むし、より強くする。


 さらにことを厄介にするのが、「立場のある人間の変容」なのだが、ここでは割愛する。『組織のためといって、個人のメリットを追求する』ようになる場合が少なくないのが「立場」≒「力」の怖さでもある。とだけ言っておこう。
※日産のゴーン氏の今回の逃亡費用が没収される保釈金と合わせると『30億円超』というニュースがあった。本当の話なら、日産の現場スタッフはその金額をどう思うだろう……。


 「立場」≒「力」の正しい使い方は、その説明(コミュニケーション)と、その組織の関係性とセットで考える必要がある。ベクトルがあっていても、そのベクトルが周囲に伝わっていないと力の行使は難しいということなのである。


 


「ドーナツ」= 『立場のベクトル』

「ドーナツの穴」= 『正しいベクトルであっても、そのベクトルが周囲に伝わっていないと力の行使は困難になる』



今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 08:05| Comment(1) | ドーナツとドーナツの穴
この記事へのコメント
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Posted by 本人です。カウント用 at 2020年01月07日 08:23
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