『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。
そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。
第81回は『運』論その4 まとめ
自分のことを「運が良い」と思うことは、自分のことを「幸せだと思う」ことに近い。運について考えることは、幸せについて考えることに似ている。……、こう書くと急に宗教的になって毛嫌いする人もいるかもしれない。だが結構重要なことなんで書こうと思う。
『自分の現在の立場、肩書等、手に入れたもので運を判断すると運を失う』
これを幸せで言い替えれば、
『自分の現在の立場、肩書等、手に入れたもので幸せを判断すると不幸になる』
ということである……。
実は、運や幸福、もっと言えば、人生そのものにはかならず「偶然」が介在する。いわゆるハプニングだ。これはどうしようもないことだ。どんなに善人でも、努力をしていても、「アクシデント」は突然起こるし、逆に、どんなに悪人でも、人生を怠惰に生きていても、「ラッキー」は訪れたりする……。
言ってしまえば、今の立ち位置は本人の努力とともに、何ならそれ以上の「偶然」がもたらしたものなのだ。アンラッキーな状況も、同様に本人の立ち振る舞い以上に「偶然」がもたらしたものなのだ…。
「ラッキー」を「運が良い」とするのは勘違いだ。運とは、立ち位置、肩書等、手に入れたものではなく、
『今、どこに向かっているか』
が問われるものなのだ。運は位置を示すものではなく、ベクトルを示している。宗派に関係なく、数多の宗教の「幸せの定義」も同様で、現状が幸せかどうかではなく、
『幸せな方向に、向かっている、向かおうとしている』
ことを幸せと「再定義」することで、信者を文字通り「幸せ」にしていると個人的には思う。
『運が良いとは、人生のベクトルの向きが良い』
ということ。現状や、たまたま起きたハプニングで「手に入ったもの」の多寡を指しているものではない。運の正体とはそういうものなんだと思う。
宝くじに当たって不幸になる人があるのは、手に入ったものに注目してしまうからなのかも知れない…。手に入ったものではなく、「向いている、向かっている方向」が重要だ。多分……。
「ドーナツ」= 『運が良い』
「ドーナツの穴」= 『運が良いとは、人生のベクトルの向きが良いということ。手に入ったもので測ると運を失う』
今日はここまで。文責 江口

タグ:運 ドーナツとドーナツの穴
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