『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。
そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。
第88回は『トマト』
トマトの糖度は水分量を少なめにすると甘くなる。ただし、水分量が少ないから小さくて「固め」のトマトが出来る。好き好きにもよるが、
『甘いトマトを食べたいなら、やや過酷な環境で育った、いやその中で生き残ったトマトを収穫すべき』
ということになる。一方で、徹底的な品種改良、肥料などの工夫で、甘いトマトが開発されたりもしている。
『徹底的に、手をかけ、手間をかけ、環境を整えることでトマトは甘くなる』
とも言える。
……
会社などの組織内での「スタッフ教育」はトマトの糖度をどう上げるか?にちょっと似ている。
・『過酷な環境』≒『教育コストをかけない方向』で、自ら成長した人だけが組織に残っていくという教育?スタイル
・『徹底的にかかわる』≒『教育コストを存分にかける方向』で、関わったより多くのスタッフを成長させ、人を多く残すという教育スタイル
実際はそんな両極端なケースは少なく、その間で揺れ動いたり、試行錯誤を繰り返している組織が多いと思う。どちらが正しいとかはたぶんない。そもそも
『かけられる教育コスト』
によって選択の幅が違う。コストがかけられない場合、基本的には前者によっていくしかないからだ。
過酷な環境で生き残った人は、環境に対する帰属意識は当然低い傾向になる。
『自力でやった、やり遂げた感』
が強くなるからだ。比較的給料が高く、流動性の高い業種、業態の多くがそれにあたると思う。
当たり前の話だが、教育に熱心に見える組織ほど、給料は低い傾向になる。なぜなら、確実に教育にコストがかかるからだ。逆に
『教育に熱心で、給料が高い』
会社や組織や業界があるならば、そこには絶対飛び込んだ方がいい…。
※いかにコストをかけずに、スタッフ教育をうまくやって、組織を発展させるか?それが経営手腕だ。…という話もあるが。
『甘いトマトを得るのは、甘くない』
昔食べていた、大きくて糖度の低めのトマトの味を懐かしく思う…。
「ドーナツ」= 『トマト』
「ドーナツの穴」= 『甘いトマトが育つ条件は甘くない。トマトにとってシビアか、トマトを育てる側にとってシビアか…。と、いうことなのかもしれない。』
今日はここまで。文責 江口

タグ:トマト ドーナツとドーナツの穴
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