2020年03月03日

ムリ・ムダ・ムラ 第10回『引き継ぎ』

 今、バリバリの現役で、どんなに健康に自信があっても、生涯現役の気概があっても、役割を「引き継ぐ」時期が必ず来る。仕事に限らない。相続もそうだ。事業継承、転職、退職するときには「引き継ぎ」が必須である。


 誰しも「きれいに引継ぎたい」と思うことは多いが、現実的に全く遺恨も何も残らずスムーズに引き継ぐというのはとても困難なミッションである。

『完璧な引継ぎはムリ』

なのかも知れない…。退職時にまったく迷惑をかけなかったこともないし(むしろ迷惑のかけっぱなし)、かけられなかった人も思い浮かばない…。残る人にとって、「退職は絶対に迷惑」なのだ。一個人の退職でそれだけ面倒なのだ。

『多くの人と関わる人ほど「引継ぎは難しい」』

ということには異論はないだろう…。多くの人と関わる機会のある人ほど、それは自覚が必要になる。ここでいう関りとは、別に雇っている人の数とか、部下の数のことだけではない。一般的に

「収入と人間関係の量」

は比例する。人間関係とはほぼ「お客さん」と同義である。お客さんが多いから収入が多い…、当たり前の話だ。だから「自分が誰をお客さんにしているのか?」を知ることは、引き継ぎの観点からも必須になる。


 確実なのは、「引き継ぎ」には、

・絶対にやり残したことが残る

ことと、周囲の人に

・何らかの遺恨は残る

ということである。「公明正大な引き継ぎ」「平等な引き継ぎ」は理想ではあるが、それはムリである。

こちらと相手の公明正大は違うし、
こちらと相手の平等は違う


からだ。では、思い切り偏った引き継ぎでもいいかというとそれも違う。だから引き継ぎは難しい。


 やり残したこと、遺恨が残るのが「引き継ぎ」。だからこそ、

『自分に何らかの決定権、力があるうちに引き継ぐ』

ことが重要である。引き継ぐ準備はもちろん大事。そしてそれと同じくらい大事なのが、

『引き継ぐ時期』

なのだ。動けなくなるまでやって美談になるのは一部のスポーツ選手くらいの話。動けるうちに、まだ力があるうちに「引き継ぐ」。これがムダやムラの少ない、相手にムリをさせない引き継ぎなのかもしれない…。個人的には、

始め方より終わり方の方が圧倒的に難しい…。

と思うのである。
 
今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 08:07| Comment(1) | ムリ・ムダ・ムラ
この記事へのコメント
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Posted by 本人です。カウント用 at 2020年03月03日 08:26
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