『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。
そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。
第161回は『苦労話と失敗談』その2
「成功に至るまでの苦労話や、失敗して苦労した話もあるのでは?」
「だから、苦労話と失敗談を分けるのは変なのでは?」
というコメントをくれた人がいた。その通りである。本来はわけられるものではない。結果に至るまでの「思い」や「感じ」があるからだ。
ただ、苦労と必要な労(力)はわける必要があると思う。成功するにしろ、失敗の後始末やリカバリーにしろ、それぞれ必要な労(力)があるだけ。
自分が始めたことで、それに対し必要な労(力)は苦労ではない。
あることに対し、必要な労(力)を割く。それを他人が見て、何かを感じ、場合によっては労(力)を労ってくれたりするわけである。
自分がやったこと、しでかしたことに対する労(力)を自分で労うのは滑稽だと思う。
苦労話は「自分のしでかしたことで必要になった労(力)を、自分で労う」ようなものが多いと思う。あくまでも個人的な感想だが。
必要な労(力)を割いて、何かしらの結果が出たのが失敗談、あるいは成功談である。苦しいかも知れないが、最低限必要だと本人が感じ払った労(力)の話である。苦しいと感じたかもしれないが、それらは本質的な意味での苦労話ではない。
苦労は当事者の労(力)を見た他人が感じるか、当事者であっても過ぎ去った過去を振り返った状況で感じるもの。
当事者で、真っ只中にいる状況なら、苦しくはあるが、苦労しているとは思わない。何にしろやるしかないからだ。もし、当事者で、真っ只中で苦労しているという話をしているなら、多分まだ余裕があるか、そもそも自分事と考えていないかのどちらか。苦しい状況にある時、
『苦しいから助けて』はわかる。
『苦労しているから助けて』はちょっと微妙。
『苦しくなりそうだから助けて』はもっと微妙。※予防的観点から見えば正解かもしれないが…。予防なら、苦しくなるまえに検診を≒状況報告をか…。
当時の苦しかった思いを含んだ失敗談、成功談は貴重である。ただ、苦労だけにフォーカスするのは違う。語り手の、結果に至るまでの労(力)にフォーカスして、それをどう感じるかがポイントだと思う。
語り手が自分の苦労にフォーカスしているのが苦労話。
語り手の苦しかった思いは含んでいるが、結果に至るまでの労(力)にフォーカスしているのが失敗談。あるいは成功談。
「ドーナツ」= 『語り手が苦労にフォーカスしているのが苦労話。』
「ドーナツの穴」=『語り手の苦しかった思いは含んでいるが、結果に至るまでの労(力)にフォーカスしているのが失敗談。あるいは成功談。』
今日はここまで。文責 江口

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