『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。
『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。
そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。
第171回は『不可幸力』〜幸せになれない力が働いた世界で幸せになるには?〜
『不可幸力』とは、Spotify PremiumのCMで使われているVaundyさんの曲である。
不可抗力が「抗えない力」のことならば、不可幸力は「幸せになれない力」といったところか。
幸せになれない力が働いている世界とはどんな世界か?
「甘い理想に 落ちる」という歌詞にその一端が表れていると思っている。
普通なら、「理想に向かう」とかになる。そもそも理想は掲げることが多いので、
理想は今より高い、上にあるというイメージが一般的である。
その理想に「落ちる」わけである。それはどこが上で下なのか、変化が早くわからない、自分の居場所が確定できない、一瞬確定出来ても、すぐ変わってしまう世界であることを示している。
さらに「愛で 揺れる世界」「愛で 靡く世界」という歌詞がサビで続く。
揺れるにも、靡くにもどこかが固定されていないと揺れないし、靡かない。飛ばされる。
その固定されている力はどこか頼りなく、しかも何か、誰かに対する「愛」で固定されているわけではない。むしろその愛で揺れたり、靡いたりしているわけである。
しかもその固定されている世界そのものも不確実で不安定…。自分も揺れて靡いている。世界も揺れて靡いている。
そんな世界で寄り添い合い、慰め合い、愛し合って生きている…、ということである。
ちなみにYouTubeにアップされているMVはCMとは違う。「カラス」が主役のアニメである。このMVが個人的には好みだ。カラスの生命力と、いい意味での脱力感、さらにはどこか達観した感じのアニメが曲調にピッタリくる。
幸せになれない力が働いている世界で、どう幸せを感じるか?
幸せになる力よりも、幸せを感じる力が求められるのが現代。
幸せを感じる力があれば、不可幸力に満ちた世界で幸せに生きていける。
何にしても名曲である。
※Vaundyさんの別の曲、「東京 フラッシュ」も是非。MVの世界観がこれまたかっこいい。
「ドーナツ」= 『幸せになれない力が働いた世界で幸せになるには?』
「ドーナツの穴」=『幸せになる力よりも、幸せを感じる力がまず必要。幸せを感じる力があれば、不可幸力に満ちた世界で幸せに生きていける。』
今日はここまで。文責 江口

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