『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。
そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。
第192回は『合理的な人の集団であったとしても集団として合理的になりにくい理由を考える』その4
合理的な人が集まった集団なら、合理的な集団になりそうである。だが実際には、そう簡単には合理的な集団にはならない。その理由を考える。今回はその4回目……。
「誰にとっての合理性か?」の問題を別の観点から考える。端的に言えば、
集団と、その集団を構成する個人の合理性のズレの問題だ。
集団としての合理的な判断と、個人としての合理的な判断が「同じ」ならばその集団は合理的である。だが一般的に集団の合理性と個人の合理性が一致することはそう多くない。だから、個人の合理性を優先するような構成員が増えれば、その集団は非合理的になりやすくなる。
だが、何故同じ集団に属する構成員で
・集団としての合理性をより重視する人
・個人のとしての合理性をより重視する人
に分かれるのだろうか?
一つの要因として、「コスト」の問題が挙げられる。その集団に所属する、あるいはその集団を維持するために払うコストが、個人として「割に合うか?」ということである。
個人としてコストを払う合理性があれば、集団としての合理性にコミットする人が増えるだろうし、そうでなければ、その逆になる。※その集団から排除、除外されるコスト(リスク)も含めて。
もちろん、同じ集団内で、個人によって払っているコストの差というものもあるだろうが、それ以上に、
「何をもって、コストに合う合わないを判断しているのか?」
ということがポイントになる。
次回に続く……。
「ドーナツ」=『合理的な人の集団であったとしても集団として合理的になりにくい』
「ドーナツの穴」=『個人の合理性を優先するような構成員が増えれば、その集団は非合理的になりやすくなる。そして、一般的に集団の合理性と個人の合理性が一致することはそう多くはない。』
今日はここまで。文責 江口

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