『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。
そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。
第195回は『合理的な人の集団であったとしても集団として合理的になりにくい理由を考える』その7
合理的な人が集まった集団なら、合理的な集団になりそうである。だが実際には、そう簡単には合理的な集団にはならない。その理由を考える。今回はその7回目…。
『 同質なものを集め、分類する。そして管理や業務を合理化する…。』といったことが非合理性を生む話。集団を形成するうえでの理念や目標の有無はともかく、同種、同質のものは集めやすい、そして集まりやすい。同種、同質のものが集まり集団が大きくなると、その集団内で「差異が強調される」現象も起こる。
何より、集団内での役割が分担されたりして、集団の運営の合理化が図られる。そうなると集団内に新たな「小集団」が生まれる。そして、その小集団間の利害≒合理性のずれが生じてくる。
そうなると、もとの大集団の合理性よりも、より自分に近い、自分に短期的には直接利害が関係する小集団の合理性にフォーカスするような状況が生まれる。それが、(もとの)集団の非合理性を生むわけである。
これをクリアするために、
・各集団を横断、あるいは縦断して管理運営する方法。
・プロジェクトごとに、小集団から人材をピックアップし、集団を再構築して管理運営する方法。
・プロジェクト限定の人材を集め、プロジェクトが終われば解散すること前提の集団。
・小集団を独立させ、そこで独自に管理運営を任せる方法。
等々……、といった手法が生み出されている。集団が成長、成熟していく過程に必ず「非合理性」が生まれる。その非合理性をどう合理的に解決するか?それが前述の手法が生まれる理由である。
集団が形成され、成長すれば、必然的に非合理が起こる前提で、それを合理的に解決、解消しようとする。非合理を排除するのではなく、非合理を合理的にとらえる姿勢。そしてその非合理を乗り越える思考や行動。残っていく集団にはそれがあるように思う。集団の合理性に対し、献身的な個人の動きも含めて…。
次回に続く…。
「ドーナツ」=『合理的な人の集団であったとしても集団として合理的になりにくい』
「ドーナツの穴」=『非合理を排除するのではなく、非合理を合理的にとらえる姿勢。そしてその非合理を乗り越える思考や行動。残っていく集団にはそれがあるように思う。』
今日はここまで。文責 江口

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