2021年12月02日

立て

洗い立て
炊き立て
焼き立て
作り立て
……の立ての話。



 ある動作の終了直後なら間違いなく「立て」である。気になるのはいつまでが「立て」なのか?ということ。

ご飯なら一般的な炊飯器の機能なら5〜6時間くらいは炊き立てと同じなんて話もある。味が同じでも、炊いて5時間後のご飯を「炊き立て」とはあまり聞かない。

洗濯ものは洗い立てから、一度も着用しなければそれは「洗い立て」なのか?明らかに違うだろう。
※洗濯物は洗い立てではなく、「干し立て」とか「たたみ立て」がより正確な表現だと個人的には思ったりする。



 「立て」を強調するのはある瞬間の価値を表現するためである。その場合全く同じ内容であっても、その瞬間が過ぎてしまえば価値は下がる。

撮り立ての写真と2日後の写真の内容に差はほとんどない。
パソコン等での書き立ての文章は1年後も同じ文章である。

にもかかわらず、「立て」には価値を感じてしまう場合が多い。



 一方動作が終わった瞬間から劣化するものの価値を表現するのも「立て」である。「炊き立ての味」などその好例である。だから「炊き立てのような味」が売り文句になる食べ物や保存法、調理法があったりする。



 「立て」は動詞の連体形に付いて、その動作が終わって間もないことを意味している。
刹那の煌きに惹かれるのが人の性…。時間という概念を持ってしまった動物の業…。




 今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 12:07| Comment(1) | 無題
この記事へのコメント
20B
Posted by 本人です。カウント用 at 2021年12月02日 12:15
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