2019年12月14日

ドーナツとドーナツの穴 第51回 『経営者と独裁者』

『ドーナツ』≒意識しているもの、表、機会、建前、見えているもの、認識しているもの…。

『ドーナツの穴』≒意識していないもの、裏、機会損失、ホンネ、見えていないもの、認識していないもの…。

そんな意味合いで捉えてもらえればと思います。実際書きたいことを書いているので、テーマ通りには毎回いかないですが、そこはご容赦を…。


 第51回は『経営者と独裁者』

スタッフB「前回の話で、現在過去を志向する傾向が強くて、目標の実現可能性が低い(わかりにくい)グループがあるということだったんですが…」

経営者「そう、組織運営のする人の担い方の分類でね。経営者(的)と独裁者(的)なものを比較するとわかりやすいと思っていて…」

スタッフB「詳しく説明してもらっていいですか?」

経営者「基本的には、経営者と独裁者は「真逆」なんだ。経営者は未来を志向する傾向が強くて、独裁者は現在過去を志向する傾向が強い」

スタッフB「経営者が未来を志向するのはよくわかるんですが、独裁者が現在過去というのがピンとこない感じです。」

経営者「なるほどね。純粋な独裁者であればあるほど、現在、今この瞬間をどうするかという傾向が強い。なぜなら独裁者が運営する組織は自分のためだから。

自分=組織

という価値観ならまだましで、現実には、

自分>>>組織

ということも十分あり得る話なんだ。」


スタッフB「でも、指導者的な独裁者もいますよね。」

経営者「指導者の要素が入った独裁者は確かに存在する。でも、それは独裁者の組織が、十分に満たされて満足している状況であることが前提なんだ。国家レベルで言えば、

「超お金持ちの国」ならば、独裁者自身に余裕がある、それがそのまま組織の余裕になるから、指導者的な要素が入り込める。

これが逆に「困窮している国」ならば、独裁者自身に余裕がない、それがそのまま組織の余裕のなさにつながるから、より独裁者的な要素が強くなる傾向になるということなんだ


スタッフB独裁者の『今、この瞬間』を満たすのが、組織運営の方向になってしまうと」

経営者「そういうことだね」

スタッフB「独裁者の場合、その組織の目標の実現可能性が低い(わかりにくい)となるのはなぜなんですか?」

経営者「経営者的な場合、

経営者の未来≒組織の未来≒組織を構成するスタッフの未来

となるから、わかりやすい。これが独裁者的な場合だと、

独裁者の現在過去≒組織の未来≒組織を構成するスタッフの未来

となる。『独裁者の今を満たすために、組織を構成するスタッフの未来が左右される』状況になるわけで、そうなると組織を維持しても、構成するスタッフの未来は担保されない。そこに崩壊の種が生まれることになる。組織の目的と個人の目的の「ズレ」が必ず生じるということになる。」


スタッフB「なるほど、組織運営する人と、組織を構成する人、組織の目的の「ズレ」が生じやすくなるから、『組織の目標の実現可能性が低くなる(わかりにくい)となるんですね」

経営者「簡単にまとめるとそういうことだね。経営者、指導者というのは、組織を運営する人、組織を構成する人、組織の目的の時間軸の方向が同じだから、わかりやすいということになる。これがイメージできると、教育者的な人の話も…」

スタッフB「社長、話が長くなってます。この続きはまた次回にでも!!」

……

組織を運営する人、
組織を構成する人、
組織の目標、

この3つの時間軸の方向性の「ズレ」が独裁者的な組織運営だと必ず生じて、それが組織崩壊のきっかけとなったりするのである。


※基本的には組織運営を担う人の話で、その担い方を
・「現在・過去」と「未来」のどちらを意識するかという時間軸
・「その組織の目標が実現可能性が高い(わかりやすい)低い(わかりにくい)かの軸
の2つで考えたもの。時間軸も目標可能性の軸もあくまでも、分類上の話で、

・経営者的
・指導者的
・宗教家的(理想論者的)
・独裁者的
・教育者的←次回登場予定

等々……

は実際の組織運営を担う人には混在しているもの。ここではその特性を表すもので、「そのもの」を定義したものではないということです。


 

「ドーナツ」= 経営者的組織運営と独裁者的組織運営は真逆

「ドーナツの穴」= 独裁者的組織運営は、組織を運営する人、組織を構成する人、組織の目標、のズレが生じやすいから安定性が低くなる



今日はここまで。文責 江口
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posted by 江口 匡成 at 09:10| Comment(1) | ドーナツとドーナツの穴