現状、老夫婦だけが住む実家は誰もそのピアノは弾かない。
家の二階の倉庫の1/4くらいのスペースを占有している状況だ。
弟と両親が話し合いをして、そのピアノは一度は処分する方向になった…。
が、いざ業者に見積もりを出して、それなりの費用がかかることがわかった。
※実家が離島であることと無関係ではないようだ。
すると気が変わった父親が「自分が死ぬまでは処分しないで欲しい」と弟にいってきたらしい。
兄弟では、妹だけが習っていたピアノ。
妹しか基本使っていなかった。
誰も弾かなくなったピアノ。
父には、妹がピアノを弾いていた頃の、残響、余韻がまだ聞こえているのだろうか?
父は親指を怪我するまではギターを弾いていたらしい。
そういえば、弾かなくなったギターもしばらく(といっても数十年単位で)は実家にあったのを思い出した。
そのピアノに、人生の余韻を父が感じているなら、倉庫の1/4くらいはそのままでもいいかなと、思い直している。
処分しようと思えばいつでも処分できるピアノだが、父が感じている余韻と子供への想いは大事にしたいと思った。
今日はここまで。文責 江口
